読書リスト(2020年9月)

D山『沈む氷』
"ヒロトは真子と出会い、グラスの底に沈んでいく。互いに家庭がある二人の中に、静かに灯った火種は少しずつゆっくりと燃えていく。互いの人生と二人の時間に葛藤する二人の結末は"


藤谷千明『オタク女子が、4人で暮らしてみたら。 』
"一生を約束したくはないけれど、淋しいから誰かと暮らしたい、推しのグッズは増える一方なので広い部屋に住みたい、節約して将来への不安"


デイヴィッド・パトリカラコス『140字の戦争 SNSが戦場を変えた』
"パレスチナの戦禍をツイッターで発信し「現代のアンネ・フランク」と呼ばれた少女、スカイプを通じてイスラム国に勧誘"


橘木俊詔『教育格差の経済学 何が子どもの将来を決めるのか』
"親の所得の影響、保育園と幼稚園の差、遺伝と環境の関係、塾や習い事の効果などを、格差研究の第一人者がコストとリターンの観点から徹底分析。特に0歳から小・中学校期を中心に"


ぼくらの非モテ研究会『モテないけど生きてます 苦悩する男たちの当事者研究』
"モテるためのテクニックを学ぶのではなく、月に1、2回開催する研究会で対話して「非モテ」という現象を探求"


高須正和、高口康太編著『プロトタイプシティ 深センと世界的イノベーション』
"テンセントが「未来都市」を建設する計画を明らかにしたが、その場こそ、深センだ。ではなぜ、深センは世界の耳目を集め続けるプロトタイプシティに変われたのか?"


センディル・ムッライナタン、エルダー・シャフィール『いつも「時間がない」あなたに 欠乏の行動経済学』
"いつも時間に追われていて、思うとおりに物事が片付けられない。それなりの収入はあるのに、目の前の出費のために、借金を重ねてしまう"


近藤和敬『ドゥルーズとガタリの『哲学とは何か』を精読する 〈内在〉の哲学試論』
"「概念」とは何か、哲学・科学・芸術の創造とは?二人が構想した“内在”の哲学が、いま明らかに"


ヴィンフリート・メニングハウス『ダーウィン以後の美学: 芸術の起源と機能の複合性』
"太古の昔に人間の技芸はいかなる機能を担っていたのか。ダーウィンが性淘汰を理論化した大著『人間の由"


日本アーレント研究会『アーレント読本』
"テランから若手まで総勢50名の気鋭の執筆者が、主要なテーマ群を最新の視点で掘り下げる決定版の入門書。各著作の解題や略年譜付!"


橋本陽介『「文」とは何か 愉しい日本語文法のはなし』
"えっ、「ビーグル!」の一語だけでも「文」!?気鋭の研究者が従来の「国語文法」とはまったく異なる言語観から「文」を考える"


木村覚『笑いの哲学』
"西洋哲学の知見から現代日本における「お笑い」さらに広く芸術まで、笑いの現場を視野に入れつつ秩序、掟への揺さぶりとしての笑いの可能性を縦横に考察"


佐々木敦『批評王—終わりなき思考のレッスン』
"批評家卒業を宣言。批評活動最後の総まとめとして本書『批評王』を公刊する。ジャンルを問わず「ただそれだけを読んでも面白い」78編を厳選"


小島英揮『ビジネスも人生もグロースさせる コミュニティマーケティング』
"“リアルとネットの無限ループ”で新しい人をどんどん巻き込み、コンテンツを生み出し続ける仕組みづくりAWS"


佐俣アンリ『僕は君の「熱」に投資しよう――ベンチャーキャピタリストが挑発する7日間の特別講義』
"国内最大のシードファンド(300億円)を運営する、36歳、若手NO.1ベンチャーキャピタリスト・佐俣アンリ、待望のデビュー著作!"


野澤直人『【小さな会社】逆襲の広報PR術』
"中小企業では専門の広報部門はなく、営業マンや総務などがPR業務を兼務しているケースがほとんどだ。専門的な知識やノウハウに欠けるケース"


クリストフ・リュトゲ『「競争」は社会の役に立つのか:競争の倫理入門』
"「資本主義」批判=「競争」批判であってはならない。競争を正しく行うことは倫理的である"


アンバー・ケース『カーム・テクノロジー 生活に溶け込む情報技術のデザイン』
"ユビキタスコンピューティングの父、マーク・ワイザーが提唱した設計思想「カーム・テクノロジー(穏やかな技術"


スナウラ・テイラー『荷を引く獣たち: 動物の解放と障害者の解放』
"もし動物と障害者の抑圧がもつれあっているのなら、もし健常者を中心とする制度と人間を中心とする倫理がつながっている"


根井雅弘『現代経済思想史講義』
"ケインズ以降の経済学がこれ一冊でわかる 。京都大学での長年にわたる講義を凝縮した、画期的な現代経済学史。ケインズから現代まで、進展を続ける経済学"


福間良明『「反戦」のメディア史―戦後日本における世論と輿論の拮抗』
"「原爆」の語りと「沖縄戦」の語りにはいかなる相違があり、また、それらはどのように変化したのか。戦争観の位相差と変… https://twitter.com/i/web/status/1306499320774930432


生澤繁樹『共同体による自己形成――教育と政治のプラグマティズムへ』
"「自己」と「共同体」との和解や調停をめざす共同体論的転回は、どうしてデューイに回帰することになるのだろうか。共同体論の根底を問う"


福間良明『「勤労青年」の教養文化史』
"大学はおろか高校にも進めなかった勤労青年たちが「読書や勉学を通じて真実を模索し,人格を磨かなければならない」と考えていた.そんな価値観"


石川善樹『フルライフ 今日の仕事と10年先の目標と100年の人生をつなぐ時間戦略』
"よりよく生きるためのライフハックとイノベーティブな結果を出すための仕事術は、人生の限られた時間の中で共存しなければいけない"


浪田陽子、福間良明『はじめてのメディア研究―「基礎知識」から「テーマの見つけ方」まで』
"メディアの基礎や視点と、報道、ドラマ、映画、マンガ、音楽、広告などジャーナリズムからポピュラ"


福間良明『「働く青年」と教養の戦後史: 「人生雑誌」と読者のゆくえ』
"経済的な理由で進学を断念し、町工場や商店などに就職した若者たち。低賃金、長時間労働、そして孤独な日々"


福間良明『戦後日本、記憶の力学: 「継承という断絶」と無難さの政治学』
"いまも毎年夏になると、「戦争の記憶」の継承が叫ばれる。だが、そこでは「継承の欲望」は語ってはいても、そこ自体"


三宅陽一郎、大山匠『人工知能のための哲学塾 未来社会篇 〜響きあう社会、他者、自己〜』
"知能とは何か、そして人間とは何か、という問いを巡って西洋哲学と東洋哲学を旅してきた"


川端康雄『ジョージ・オーウェル――「人間らしさ」への讃歌』
"「反ソ・反共」作家のイメージから「監視社会化」に警鐘を鳴らした人物へと、時代とともに受容のされ方も変化してきたオーウェル"


ペッレグリーノ・アルトゥージ『イタリア料理大全』
"各地の郷土料理を渉猟し初めてイタリア料理として大成した聖典。大古典でありながら、一家に一冊あると言われる、美味しく健康によい現役レシピ790"


河野勝彦『実在論の新展開』
"「反実在論の方向に振れた20世紀の思想の振り子は、新しい世紀に入るとともに実在論の方向へと動いた」(M・フェラーリス)。実在とは何か、この世界"


仲正昌樹『現代哲学の最前線』
"現代哲学における最もホットな5つのテーマ―正義論・承認論・自然主義心の哲学・新しい実在論の議論を整理し、そのエッセンスを解説。ロールズ、サンデル"


アンドリュー・リーチ『建築史とは何か』
"建築史がいかにして近代的な学問として成立したのか。建築史は何を手がかりに語られ、記述されてきたのか。建築史の課題は何で、どこへ向かおう"


西田亮介『コロナ危機の社会学 感染したのはウイルスか、不安か』
"日本の抱える政治、法律、社会システム等の課題を解き明かす。急拡大する伝染が不安を招き、不安もまたメディアやSNS"


グレアム・ハーマン『思弁的実在論入門』
"2007年4月27日、ロンドンで「思弁的実在論」は誕生した。最初のメンバーは四人。ブラシエ、グラント、ハーマン、メイヤスー。思考と存在の相関を超えた実在への志向を共有した彼らの哲学"


篠原雅武『「人間以後」の哲学 人新世を生きる』
"マルクス・ガブリエル、カンタン・メイヤスー、ティモシー・モートン、グレアム・ハーマンなど、世界の最前線に立つ哲学者と対話しつつ気鋭"


ヴィクター・パパネック『生きのびるためのデザイン』
"デザインを、安易な消費者神話の上にあぐらをかいた専門家たちの手にまかせきってはならない。人びとが本当に必要としているものへの綜合"


フィリップ・ルジュンヌ『自伝契約』
"自伝テクスト読解の際の、テクストと読者の契約様式としての「自伝契約」という概念を探究の基軸に据え、自伝ジャンルへの抱括的な理論的考察を推進"


P.ルジュンヌ『フランスの自伝〈新装版〉: 自伝文学の主題と構造』
"〈自伝〉という特異かつ曖昧な文学ジャンルを、その定義、歴史と諸問題等の批評を通して明確に位置づける。ルソー"


カトリーヌ・マラブー『偶発事の存在論: 破壊的可塑性についての試論』
"いかなる存在の歴史が破壊的可塑性の力を説明しうるのか。スピノザドゥルーズフロイトプルーストやデュラスに出会い、その問いに答える"


バンジャマン・コンスタン『近代人の自由と古代人の自由・征服の精神と簒奪 他一篇』
"古代と近代の自由の違いを明確にした有名な講演、強権的支配を批判してナポレオン後のリベラルな政治体制"


マシュー・J.サルガニック『ビット・バイ・ビット -- デジタル社会調査入門』
"ビッグデータ集合知を使った新しいサーベイ法,デジタル社会実験などの最先端の手法が,今,社会科学"


トーマス・カーリア『ノーベル賞で読む現代経済学』
"ミクロ経済学マクロ経済学一般均衡理論に公共選択論、国際貿易論、新制度派経済学、金融経済学、さらにはゲーム理論行動経済学"


石田英敬『記号論講義――日常生活批判のためのレッスン』
"現代思想の基礎となるソシュールやパースの記号論から始まり、テレビCMや雑誌広告・アートと建築・身体と権力・ニュース報道"


エリック・ウィリアムズ『資本主義と奴隷制』
"今まで誰も注目しなかったカリブ海域史研究に取り組んだウィリアムズは、奴隷貿易奴隷制プランテーションによって蓄積された資本"


まだ途中だけどかなりおもしろげ。 山口省蔵、江口晋太朗『実践から学ぶ地方創生と地域金融』
"事業者・行政・地域金融の創造的な連携で生まれた持続可能な経済循環。実現に導いた関係者の役割や事業スキームを好事例11件から解説"