読書リスト(2020年1月)

ランドール・マンロー『ホワット・イフ?――野球のボールを光速で投げたらどうなるか』
"人類総がかりでレーザーポインタで照らしたら月の色は変わるか? お茶をかき回して沸騰させられる?“

ランドール・マンロー『ハウ・トゥー バカバカしくて役に立たない暮らしの科学』
"「試してはいけない」日常の科学とお馴染み棒人間マンガ満載。ベストセラー『ホワット・イフ?』を上回るマンローギャグ炸裂"

『近代日本の批評〈明治・大正篇〉』
"言文一致、キリスト教自然主義等の問題群を経て、普遍的観念論へと至る明治・大正期の批評的系譜を洗い出しながら、国民国家の成立から帝国主義の時代へ“

『近代日本の批評〈昭和篇 上〉』
"他者性=外部性の発見と喪失に、昭和という時代の「転向」を読み解きながら、文学史=思想史のラディカルな転換を企図する。徹底的共同討議と柄谷論文「近代日本の批評・昭和前期」150枚を収録"

『近代日本の批評〈昭和篇 下〉』
"戦後の復興期から高度成長期を経て、消費社会での記号の戯れとその飽和状態へと至る文学・思想の流れを根底から批判し、〈リアルなもの〉の露呈へと向かう“

柄谷行人『シンポジウム〈1〉』
"社会主義圏の崩壊と湾岸戦争以後の、世界的に流動化する状況を精緻に分析しながら、世界の第一線で活躍する哲学者・文化人類学者・建築家たちが、反復すべき「批判」の原理について熱く語り合う"

柄谷行人『シンポジウム〈2〉』
"90年代には一体何が回帰したのか。中上健次、戦前の思考、差別と文学、日本文化とジェンダーなどさまざまな議題をめぐり語られたシンポジウムをまとめたもの“

柄谷行人『シンポジウム〈3〉』
"原理主義の台頭、ボスニア紛争、95年の日本、そして責任主体。ポスト冷戦下の「戦後」を徘徊した破壊衝動と責任主体の矛盾に満ちた結節点に迫る。1992年“

桐野夏生『夜の谷を行く』
"2011年、元連合赤軍最高幹部・永田洋子の死の知らせと共に、忘れてしまいたい過去が啓子に迫ってくる。元の仲間、昔の夫から連絡があり、姪に過去を告げねばならず"

丸谷才一『文学のレッスン』
"長篇小説はなぜイギリスで、短篇小説はなぜアメリカで発展したのか?―小説からエッセイ、詩、批評、伝記、歴史、戯曲まで、目からウロコの話が満載。決定版文学講義"

浅田彰、島田雅彦『天使が通る』
"ダンテ、ニーチェフーコー三島由紀夫ヴェンダースという5人の作家、思想家、映画監督について自由に大胆にそれでいて繊細な新感覚で語った対話集"

丸谷 才一、山崎正和『日本史を読む』
"本を出発点にして世界を視野に入れた自由な発想、歴史と文学が融合した知の世界を展開する。古代から近代に至る時代の流れを見わたし、日本史の面白さを満喫させる歴史対談"

丸谷 才一、三浦雅士、鹿島茂『文学全集を立ちあげる』
"「いま読んで面白い作品を」。新しい文学観で、従来とは全く違う刺激的文学全集(世界・日本篇)を編みなおす壮大な試み。議論沸騰必至"

濱野ちひろ『聖なるズー』
"犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察"

中村光夫『日本の近代小説』
"成島柳北仮名垣魯文の開化期から、森鴎外夏目漱石を経て芥川竜之介の死にいたるまで、明治・大正期の作家とその代表的作品のすべてを網羅した近代小説入門。円熟した批評家の深い洞察と鋭い批評"

河上徹太郎『日本のアウトサイダー』
"中原中也萩原朔太郎三好達治梶井基次郎堀辰雄、岩野泡鳴、河上肇岡倉天心大杉栄内村鑑三……。明治以後の、真の意味で個性的に生きた文学者“

宇野常寛『遅いインターネット』
"インターネットは世の中の「速度」を決定的に上げた。しかしその弊害がさまざまな場面で現出している。世界の分断、排外主義の台頭、そしてポピュリズムによる“

島泰三 の はだかの起原 不適者は生きのびる (講談社学術文庫) を Amazon でチェック!
"ヒト科のただ一種だけの例外的な形質、生存の保温保水に圧倒的に不利な裸化は、なぜ、い“

ベル・フックス『ベル・フックスの「フェミニズム理論」―周辺から中心へ』
"フェミニズムとは一体、何なのか?フェミニズムは女性だけのものなのか?ベル・フックスのフェミニズム理論が古びな“

レイチェル・ギーザ『ボーイズ 男の子はなぜ「男らしく」育つのか』
"男子限定の性教育授業や少年スポーツリーグへの取材。トランスジェンダーの子どもをもつ親たちとの対話。ビデオゲームをしながら息子と語る男らしさ"

ヨゼフ・ミューラー=ブロックマン『グリッドシステム グラフィックデザインのために』
"グリッドシステムの方法とその思想を紐解いた同書。グリッドシステムによる組版設計を実践、探求してきた白井敬尚氏の監修・日本語版デザイン"

小出亜佐子『ミニコミ「英国音楽」とあのころの話 1986-1991 UKインディーやらアノラックやらネオアコやら......の青春』
"草の根ファン・クラブ、お茶会、ビデオ上映会“

濱野ちひろ『聖なるズー』
"犬や馬をパートナーとする動物性愛者「ズー」。性暴力に苦しんだ経験を持つ著者は、彼らと寝食をともにしながら、人間にとって愛とは何か、暴力とは何か、考察を重ね“

『現代思想 2020年1月号 特集=現代思想の総展望2020』
"現代思想のさらなる展開へ 震災、経済危機、ナショナリズムの台頭、環境問題など激動の2010年代"