読書リスト(2019年12月)

丸幸弘、尾原和啓『ディープテック 世界の未来を切り拓く「眠れる技術」』
"東南アジアをはじめとする新興国は、成長の過程で生まれる多くの課題を抱えています。そして、その課題から目を背けることなく、対峙する起業家たち"


重要そうな本が……! 鈴木謙介『誰もが時間を買っている―「お金」と「価値」と「満足」の社会経済学』
"「どうやって消費者に時間を使ってもらうか」企業が殺到する最新の成功戦略を明かします"


マット・マルパス『クリティカル・デザインとはなにか? 問いと物語を構築するためのデザイン理論入門』
"イタリアのラディカル・デザインからダン&レイビーによるスペキュラティヴ・デザインまで―批評的なデザインの歴史、理論、実践を紹介"


チョン・ミョングァン『鯨』
"誰が知るだろう、この物語のすべてが一編の復讐劇でもあるということを―。一代にして財を成し、あまたの男の運命をくるわせた母クムボク。並外れた怪力の持ち主に“


李承雨『植物たちの私生活』
"「すべての木は挫折した愛の化身だ……。」世界で話題の韓国作家、『生の裏面(りめん)』に続く邦訳第二弾!フランスで絶賛された傑作"


佐々木美智子、岩本茂之『増補版 新宿、わたしの解放区』
"根室出身女性の数奇な人生を、北海道新聞記者が6年の歳月をかけて聞き書きした、戦後の「盛り場社会史」「映画裏面史」「学生運動史」「庶民史」としても貴重な圧巻の一代記"


オギュスタン・ベルク、川勝平太『ベルク「風土学」とは何か 〔近代「知性」の超克〕』
"和辻哲郎『風土』を継承し、地理学者ベルクが提唱した、環境と人間の不可分の関係に根差す存在論=「風土学」とは何か"


チャールズ・A・ビーアド『大陸主義アメリカの外交理念』
"19~20世紀前半のアメリカの対外政策を決定づけた、「帝国主義」、“民主主義"を標榜した「国際主義」の失敗を直視し、米建国以来の不介入主義=「大陸主義」の決定的重要性"


畑仲哲雄『ジャーナリズムの道徳的ジレンマ』
"取材先でセクハラに遭ったら?被害者が匿名報道を望んだら?取材で“ギャラ”を求められたら?被災地に記者が殺倒してきたら?原発事故で記者は逃“


シェリル・ミサック『プラグマティズムの歩き方 下: 21世紀のためのアメリカ哲学案内』
"ニュー・プラグマティズムの旗手による、概説書決定版。さまざまな思想が入り乱れる豊穣な世界“


シェリル・ミサック『プラグマティズムの歩き方 上: 21世紀のためのアメリカ哲学案内』
"ありうべき規範を明示化し、真に知的な社会共同体を構想する思想こそ、本書が導き出す21世紀のプラグマティズムである!"


電通美術回路『アート・イン・ビジネス ビジネスに効くアートの力』
"寺田倉庫(アートでブランディングする) ・ヤマハ(アートでイノベーションを起こす) ・マネックス(アートで組織を活“


尾高修也『「内向の世代」とともに 回想半世紀』
"IT社会の到来と激化するグローバリゼーション。急激な社会変動の中で加速される活字文化の衰退と反教養主義の蔓延。無識と混沌の支配する現“


デヴィッド・シルバースタイン『発想を事業化するイノベーション・ツールキット ―― 機会の特定から実現性の証明まで』
"新しいビジネスを生み出すイノベーターの必携書。エキスパートたちの技法を統合したプロセス&テクニック集"


メラニー・ フェネル『自信をもてないあなたへ――自分でできる認知行動療法』
"うつ、不安、無気力、パニック障害、対人恐怖症…そんなあなたの「いやな気分」が少しずつほぐれていきます"


三宅香帆『文芸オタクの私が教える バズる文章教室』
"『バズる文章教室』は、〝文才〟と言われる「すぐれた文章感覚」を、できるだけ平易な言葉を使って解説する本です"


氏田雄介、小川哲、カツセマサヒコ、田丸雅智、長谷敏司、藤井太洋、宮内悠介、日産未来文庫編集部『答え合わせは、未来で。』
"なぜ日産がSF作家に未来予想を託すのか。それは、過去数々のSF作家たちが、未来を的中させてきたから"


黒川創『鶴見俊輔伝』
"不良化の末、渡米してハーヴァードに入学。日米交換船で帰国して敗戦を迎える。その後の50年にわたる「思想の科学」の発行、「ベ平連」の活動、「もうろく」を生きる"


杉田俊介、櫻井信栄、川村湊『 対抗言論 反ヘイトのための交差路 1号: ヘイトの時代に対抗する』
"外国人・移民に対するレイシズム、歴史の改竄、性差別、障害者・生活保護受給者・非正規“


ECD『いるべき場所』
"ラジオを通してロックに目覚め、パンクと出会い、劇団での活動を経て、ラッパーとなりつつも日本語ラップシーンにも違和感を感じて新たな地点へと、常に「いるべき場所“


杉島敬志編著『コミュニケーション的存在論の人類学』
"存在は単独で存在するのではなく、コミュニケーションやゲームとともに立ち現れる―。人類学理論の中心をなす「存在論」の議論を拡張し、現代人類学が進むべき未来を模索する"


宇田川元一『他者と働く──「わかりあえなさ」から始める組織論』
"相手の「ナラティヴ」に入り込み、新しい関係性を構築すること。それこそが、立場や権限を問わず、新たな次元のリソースを掘り出して、組織を動かす現実的で効果的な方法"


ジャン・スタロバンスキー『告発と誘惑ジャン=ジャック・ルソー論』
"堕落した文明社会を激しく告発し、原初の幸福へと誘惑することで多くの熱狂的読者を獲得した行程を、新しい雄弁とレトリックの創造"


ミゲル・アバンスール『国家に抗するデモクラシー マルクスとマキァヴェリアン・モーメント』
"国家とは異なる政治的共同体の探求と、民衆(デモス)を主体とする「真のデモクラシー」を解明“


グレッグ・イーガン『ビット・プレイヤー』
"未知の世界のありようを考察する表題作、死んだ名脚本家の記憶を持つアンドロイドが自らのアイデンティティを追う「不気味の谷」、恒星間をデータ“


ケン・リュウ『生まれ変わり』
"悪しき記憶を切除する技術をもつ異星の訪問者により、人類は生まれ変わった。表題作ほか、アジアの工場で過酷な労働に従事する少女の不思議な体験を描いた「ランニング・シューズ」など20篇を収録"


チャイナ・ミエヴィル『爆発の三つの欠片』
"豚の頭をかぶる男、病気の患者を演じる女……。英国SF界のトップランナー、チャイナ・ミエヴィルが、人間のもつシュールで残酷な面を鋭く描き出し心に爪痕をのこす28の物語を収録した短篇集"