読書リスト(2019年11月)

この記事は、ぼくが先月チェックしたブックリストです。
実際に買ったり読んだりした本へのコメントは、下記noteに掲載しています。

おどりのようなもの|seshiapple|note

noteでは、地方や教育、キャリア、批評などについても書いています。
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橘木俊詔『日本の経済学史』
"日本人はなぜノーベル経済学賞を取れないのか!? 輸入学問である経済学に日本人がいかに取りくんできたか。幅広い視点から、江戸時代から現代までの軌跡"


宇佐美誠、児玉聡、井上彰、松元雅和『正義論: ベーシックスからフロンティアまで』
"古典的学説・学派から最近の論点や理論まで、正義論の基本をわかりやすく説明したうえで、貧困・格差"


インゴルフ・ケルン『バウハウスってなあに?』
"建築家の父が子と一緒にデッサウのバウハウスを訪れ、50の疑問にやさしく答える初のバウハウス入門絵本。磯崎新氏・深澤直人氏推薦!"


ヤシャ・モンク『自己責任の時代――その先に構想する、支えあう福祉国家』
"善意による責任否定論の欠陥をも指摘して、責任概念の再構築を促す。国際的に注目の高まる政治学者が、我々の生きる"


オルガ・トカルチュク『逃亡派 (EXLIBRIS)』
"形態も目的地もさまざまな「旅」が登場し、架空の、あるいは歴史への旅に読者を誘う。タイトルの「逃亡派」とは、ロシア正教のあるセクト、もしくはその信者を指す"


慎改康之『ミシェル・フーコー: 自己から脱け出すための哲学』
"ミシェル・フーコー(一九二六―八四)は顔を持たない哲学者だ.今の自分にとって「正しい」とされることを徹底的に疑いぬき,"


モリス・バーマン『デカルトからベイトソンへ――世界の再魔術化』
"世界から魔術が失われた。大きなパラダイムチェンジを経て登場したのは、資本主義と科学思考によってできあがった単色の近代"


横田増生『ユニクロ帝国の光と影』
"総崩れの日本企業の中で唯一気を吐くユニクロ。だがこれまで独自で柳井経営を調査したメディアはなかった―なぜ執行役員が次々と辞めていくのか?なぜ"


ロバート・キンセル『YouTube革命 メディアを変える挑戦者たち』
"テレビ、音楽、出版、映画、広告、ジャーナリズム、政治、ビジネス…。すべてがYouTube"


星野源『そして生活はつづく』
"電話の料金を払い忘れても、部屋が荒れ放題でも、人付き合いが苦手でも、誰にでも朝日は昇り、何があっても生活はつづいていく。ならばそんな素晴らしくない日常"


浜崎洋介『反戦後論』
"戦後よ、さよなら~「政治と文学」の接点を問う~郊外、大東亜戦争、象徴天皇三島由紀夫小林秀雄福田恆存柄谷行人、そして坂口安吾…。戦後思想に新たな問題を提起する、気鋭の批評家による画期的論考!"


太田博樹『遺伝人類学入門──チンギス・ハンのDNAは何を語るか』
"中央アジアから東アジアにかけてチンギス・ハンの持っていたY染色体のタイプが爆発的に拡散しているという仮説が提起"


大嶋栄子『生き延びるためのアディクション―嵐の後を生きる「彼女たち」へのソーシャルワーク』
"医療モデルを超えて生活支援共同体の実践へ―四つの嗜癖行動パターンと三つの回復過程モデル"


リサ・フェルドマン・バレット『情動はこうしてつくられる──脳の隠れた働きと構成主義的情動理論』
"情動は〈理性のコントロールが及ばず自動的に引き起こされる反応〉ではない。〈幸福の神経"


ヤーコ・セイックラ、トム・アーンキル『開かれた対話と未来 今この瞬間に他者を思いやる』
"「対話が目的」の対話?「未来を思い出す」対話?――この不思議な設定が、いま対人援助の世界を大きく揺るがせている"


シルヴェール・ロトランジェ、 ポール・ヴィリリオ『黄昏の夜明け: 光速度社会の両義的現実と人類史の「今」』
"「速度の政治経済学」の提唱を通じ、人類社会の光と闇の実体に迫る。「私たちの今」と「生きる身体」の解放"


『現代思想2019年2月号 特集=「男性学」の現在――〈男〉というジェンダーのゆくえ』
"男性が男性として抱える困難を真摯に見つめ直しつつ、しかしフェミニズムに対する不毛"


エマヌエーレ・コッチャ『植物の生の哲学 混合の形而上学』
"種が落ちた場所から動くことなく一生を過ごす植物は、光合成により酸素を作り出し、あらゆる生物が住まう環境を整える。つまり植物"


佐藤良明『ニッポンのうたはどう変わったか 増補改訂 J-POP進化論』
"美空ひばりフランク永井、森進一、西田佐知子、ザ・スパイダースキャンディーズ石川さゆりさだまさしサザンオールスターズ安室奈美恵、そして宇多田ヒカル"


斎藤真理子『韓国・フェミニズム・日本』
"創刊以来86年ぶりに3刷となった「文藝」2019年秋季号特集「韓国・フェミニズム・日本」が、大増補のうえ遂に単行本化!小説、エッセイ、論考"


中井治郎『パンクする京都 オーバーツーリズムと戦う観光都市』
"訪日外国人観光客の急増は利益をもたらす一方、観光客とのトラブル―舞妓パパラッチ・景観破壊・民泊問題―などの観光公害“オーバーツーリズム”"


『新蒸気波要点ガイド』
"ばるぼら/ さやわか/ 捨てアカウント(Local Visions)/ sen kiyohiro/ 小鉄昇一郎/ ブギー・アイドル/ imdkm/ 糸田屯/"


永江朗『私は本屋が好きでした──あふれるヘイト本、つくって売るまでの舞台裏』
"「ヘイト本」隆盛の理由を求めて書き手、出版社、取次、書店へ取材。そこから見えてきた核心は出版産業のしくみにあった"


高畠通敏『地方の王国』
"新潟、徳島、千葉、滋賀、鹿児島、北海道…。日本中で戦後保守政治の支柱となった“王国”。それらに潜り込み選挙の構造を調査した地方政治研究の重要古典"


森田邦久編著『〈現在〉という謎: 時間の空間化批判』
"いま、この瞬間、私たちがありありと感じる「時間の流れ」は幻想にすぎないのか?物理学者と哲学者がそれぞれの立場にたって真正面から"


杉田敦編著『デモクラシーとセキュリティ: グローバル化時代の政治を問い直す』
"境界線の再強化、テロリズム、日本の安保法制・代議制民主主義の機能不全など政治の諸相を深く分析"


マイケル・バトニック『ビッグミステイク』
"ベンジャミン・グレアムウォーレン・バフェット、チャーリー・マンガーからジョン・ポールソン、クリス・サッカまで、新旧のレジェンド投資家15人の「失敗」がコレクション"


田中喜美子『漱石を愛したフェミニスト―駒尺喜美』
"血縁にたよらない「友だち村」をつくる"


ウラジーミル・アレクサンドロフ『かくしてモスクワの夜はつくられ、ジャズはトルコにもたらされた:二つの帝国を渡り歩いた黒人興行師フレデリックの生涯』


『男性学 (新編 日本のフェミニズム 12)』
"ジェンダー化された存在としての男性とその男性性が、当事者によって、さらに多様に再検討されている。解放運動としての自己省察=メンズ"


町田康『しらふで生きる 大酒飲みの決断』
"痩せた! 眠れる! 仕事が捗る! 思いがけない禁酒の利得。些細なことにもよろこぶ自分が戻ってきた!4年前の年末。「酒をやめよう」と突如、思い立ち、そこから一滴も飲んでいない作家の町田康"


佐藤彰一『歴史探究のヨーロッパ-修道制を駆逐する啓蒙主義』
"宗教改革以降、カトリック修道院での学術活動を活発化させた。とりわけ教会史や聖人伝等の文書を批判的に検証する学問が進歩を遂げ、偽書を分別する文献学や、ローマ法の解釈学"


『HAB本と流通―Human And Bookstore』
"子どもの文化普及協会,ツバメ出版流通など"


ジョナサン・シルバータウン『美味しい進化: 食べ物と人類はどう進化してきたか』
"料理の起源から、未来の食べ物まで。食べ物と人類はいかに進化してきたのか"


デイヴィッド・クリスチャ『オリジン・ストーリー』
"われわれはどこから来たのか――宇宙創成から現代までを一望し、この永遠の謎に挑むビッグヒストリーの到達点! 驚異の138億年史!!"


ユヴァル・ノア・ハラリ『21 Lessons 21世紀の人類のための21の思考』
"私たちはどこにいるのか。そして、どう生きるべきか――。『サピエンス全史』『ホモ・デウス』で全世界に"


内田樹『そのうちなんとかなるだろう』
"やりたいことは諦めない。やりたくないことは我慢しない。たどり着く場所は、結局同じだから。直感に従って生きてきた思想家の悔いなき半生記"


『サブスクリプション2.0 衣食住すべてを飲み込む最新ビジネスモデル』
"トヨタ、キリン、パナソニックなど業界大手がこぞって参入、旧来の頒布会モデルなどを「サブスク1.0」とするなら"


安井大輔『フードスタディーズ・ガイドブック』
"食と文化・社会、食の歴史、食の思想、食をめぐる現代の危機を知るための、初の総合的ブックガイド。食について考えるうえで欠かせない49冊を徹底紹介"


浅野俊哉『スピノザ 〈触発の思考〉』
"「哲学史上の〈異物〉」とも称されるスピノザ――その異例の思考を、シュトラウスアドルノバーリンネグリ、シュミット、三木清らと対峙させ、思想史の読み替えとオルタナティヴな政治哲学の可能性"


宮崎里司、春口淳一編著『持続可能な大学の留学生政策――アジア各地と連携した日本語教育に向けて』
"大学経営の調整弁として留学生が利用されていた実態の報道が耳に新しい"


梶谷懐、高口康太『幸福な監視国家・中国』
"習近平体制下で、政府・大企業が全人民の個人情報・行動記録を手中に収め、AI・アルゴリズムによって統治する「究極の独裁国家」への道"