読書リスト(2019年7月)

この記事は、ぼくが先月チェックしたブックリストです。
実際に買ったり読んだりした本へのコメントは、下記noteに掲載しています。

おどりのようなもの|seshiapple|note

noteでは、地方や教育、キャリア、批評などについても書いています。
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石井雅巳『西周と「哲学」の誕生』
"日本語論・軍事論の三つをテーマに選び、多岐にわたる西周の思想や実践をコンパクトに紹介した入門書"

『機械翻訳と未来社会 -言語の壁はなくなるのか』
"機械翻訳がひらく可能性とそこに潜む問題点をめぐって、文学、言語学、哲学の若手研究者が論究したワークショップの成果"

マキシム・クロンブ『ゾンビの小哲学 ホラーを通していかに思考するか』
"映画をはじめ多様なコンテンツに溢れるゾンビを、現代社会を生きる人々の欲望の徴候と捉え、カント、フロイトアガンベン"

ルネ・シャール『ルネ・シャール全詩集』
"南フランスの自然に根ざし、瞬間の中に永遠をとらえようとする「閃光の詩学」。フランス現代詩の頂点を究め、現代思想界に多大な影響を与えた神話的詩人の、本邦初めての全詩集"

アンドレ・シャミネー『行政とデザイン 公共セクターに変化をもたらすデザイン思考の使い方』
"オランダでの事例を紐解きながら示します。社会課題である「厄介な問題(Wicked Probleb"

ブラッドレー・ボンド『スズメバチの黄色』
"欲しいのは銃か、ウイルスか、クロームメタルの心臓か。ヤクザ組織にスカウトされて、クローンどもと殺し合うか。それとも頭に電脳埋め込んで"

『新潮 2019年 08月号』
"彼女を信じてるから同人誌を作った/小澤みゆき"

ジェームズ・ブラッドワース『アマゾンの倉庫で絶望し、ウーバーの車で発狂した~潜入・最低賃金労働の現場~』
"働いたのはアマゾンの倉庫、訪問介護、コールセンター、ウーバーのタクシー"

小熊英二『日本社会のしくみ 雇用・教育・福祉の歴史社会学』
"女性や外国人に対する閉鎖性、「地方」や非正規雇用との格差などばかりではない。転職のしにくさ、高度人材獲得の困難、長時間労働のわりに生産性が低いこと、ワークライフバランス"

伊藤昌亮『ネット右派の歴史社会学 アンダーグラウンド平成史1990-2000年代』
"嫌韓・反リベラル市民・歴史修正主義・排外主義・反マスメディアという5つのアジェンダ(論題)"

佐藤靖『科学技術の現代史-システム、リスク、イノベーション』
"21世紀に入り、AIやバイオテクノロジーが驚異的な展開を見せ、中国や民間企業による“暴走”が懸念されるなか、世界は今後どうなっていくのか"

柳田國男『日本の民俗学』
"「国史民俗学」「実験の史学」など学問実践の体系化を目指した論考によって「方法としての民俗学」を浮き彫りにする文庫オリジナル論集。折口信夫との対談、生涯と学問について語った「村の信仰」を併せて収める"

クルツィオ・マラパルテ『クーデターの技術』
"ファシズムコミュニズムが交錯し、複雑な政治状況が欧州を席巻していた時代に、著者自ら渦中にあって体験したことを歴史的視点から描出"

セーレン・キルケゴール『新訳 不安の概念』
"個体的存在としての人間を定位するとき、罪、自由、信仰が不安の概念のうちに結びつく。ハイデガー実存主義哲学に大きな影響を与えた思考の、デンマーク語原典からの新訳"

ユルゲン・ハーバーマス『デモクラシーか 資本主義か 危機のなかのヨーロッパ』
"二〇〇七年から約十年間にわたり、ギリシアの経済危機やイギリスの欧州連合離脱問題など相次ぐ危機に直面する"

フェルナンド・ペソア『アナーキストの銀行家 フェルナンド・ペソア短編集』
"トランクの底から現れた人たち。ポルトガル文学の巨星・ペソアの時代を透視する鋭い眼と豊かな文学性に富む知られざる短編・本邦初訳"

カルロ・ギンズブルグ『政治的イコノグラフィーについて』
"ホッブズの『リヴァイアサン』の扉絵にはペストの防疫作業にあたる医師が2ミリ大で描かれていることに着目し、人々が恐怖ゆえに"

シャンタル・ムフ『左派ポピュリズムのために』
"「ポスト政治」的状況において、左派ポピュリズムの可能性とは何か。本書は、「少数者支配」に対抗する「人民」を構築し、民主主義を回復・深化させるためのラディカル・デモクラシー戦略を提示"

『ART SINCE 1900:図鑑 1900年以後の芸術』
"待望の日本語版。世界最高峰の美術史家5名がアートの流れを時系列で詳説した“アートの教科書”。図版884点"

増田直紀『海外で研究者になる-就活と仕事事情』
"大学運営の仕組みや学生との接し方など仕事と生活の紹介、さらにアメリカ、ヨーロッパ、アジアなど、17人の研究者へのインタビューまで、異文化で頑張る日本人研究リーダーの素顔に迫る"

ジョルジョ・アガンベン『オプス・デイ 任務の考古学』
"現代倫理はなぜ、「義務」を基礎に置くのか。本書はキリスト教における任務=聖務や典礼への考察を手がかりに、カント以来の現代倫理"

ヨアブ・ブルーム『偶然仕掛け人』
"もしもあの時の出会いが偶然じゃなかったら?もしも誰かが自分の人生を操っていたとしたら?そんな“もしも”を物語にした、イスラエル発のベストセラー作品"

ミシェル・ウエルベック『ショーペンハウアーとともに』
"現代フランスを代表する作家ウエルベックが、19世紀ドイツを代表する哲学者ショーペンハウアーの「元気が出る悲観主義」の精髄をみずから詳解。その思想の最奥に迫る! "

川崎和也監修『SPECULATIONS(仮) ありうべきデザインとオルタナティブな未来』
"地球温暖化フェイクニュース移民問題人工知能など、複雑化する世界における「意地悪な問題"

丸山ゴンザレス『世界の危険思想~悪いやつらの頭の中~』
"仕事だから作業のように人を殺す、金持ちからは奪ってもよい、縄張りに入った奴はすべて排除する。そんな、教科書には決して載らない「危険思想」を体を張って体系化 "

東浩紀『テーマパーク化する地球』
"批評家として、哲学者として、そして経営者として、独自の思索と実践を積み重ねてきた東浩紀。その震災以降の原稿から47のテクストを選び出し"

近藤和敬『〈内在の哲学〉へ――カヴァイエス・ドゥルーズ・スピノザ』
"カヴァイエス、シモンドン、ドゥルーズバディウ、メイヤスーらを射程に、エピステモロジーシミュラークル論"

池田浩士『ボランティアとファシズム: 自発性と社会貢献の近現代史』
"日本のボランティアは、東京帝大の学生たちによる関東大震災後の救護活動およびセツルメントの開設に端を発する"

倉谷滋『形態学 形づくりにみる動物進化のシナリオ』
"「形が進化するとはどういうことか」という古くからの問題に取り組んだ学者たちの歴史を振り返りながら、進化生物学と発生学を取り込む"

エラスムス『対話集』
"恋愛・結婚・旅行・宗教・政治など、社会生活の様々な面が扱われ、登場人物も多種多彩。豊かな人間洞察によりキリスト教人文主義者の精神を見事に表現し、真の教養とは何かを示す待望の書"

小泉義之『ドゥルーズの霊性』
"伝説的な普遍数学論、『意味の論理学』論から究極のドゥルーズへ、あるいは、近世哲学、政治哲学から最後のフーコーへ。究極のドゥルーズ論にして小泉哲学の達成"

ミチオ・カク『人類、宇宙に住む 実現への3つのステップ』
"地球温暖化や資源の枯渇、小惑星や彗星の衝突、太陽の膨張……。地球がいずれ壊滅的なダメージを受けることは避けられず、人類は生き延びるために宇宙に移住する必要がある"