読書リスト(2019年6月)

この記事は、ぼくが先月チェックしたブックリストです。
実際に買ったり読んだりした本へのコメントは、下記noteに掲載しています。

おどりのようなもの|seshiapple|note

noteでは、地方や教育、キャリア、批評などについても書いています。
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『現代思想2019年6月号 特集=加速主義――資本主義の疾走、未来への〈脱出〉』
"来たるべきなにかへの期待と不安が渦巻いているなか、加速主義のもつ可能性を、その新反動主義の一面も含めて明らかにする"

藤原辰史『分解の哲学 腐敗と発酵をめぐる思考』
"おもちゃに変身するゴミ、土に還るロボット、葬送されるクジラ、目に見えない微生物……わたしたちが生きる世界は新品と廃棄物、生産と消費、生と死のあわいにある豊かさに満ち溢れている"

菊池理夫『徳と政治―徳倫理と政治哲学の接点―』
"西洋と東洋において徳がどのように理解されてきたのかを思想史的に考察し、さらに徳という概念が政治を中心とする諸領域にどのようなインパクトをもたらすかを検討する"

中北浩爾『自公政権とは何か──「連立」にみる強さの正体』
"なぜ、自公「連立」なのか?単独政権が可能な自民は、なぜ連立を解消しないのか?平和・福祉重視の公明はなぜ、自民と連立するのか"

青木栄一編著『文部科学省の解剖』
"幹部職員に対する初となるサーベイ文科省と官邸・他省庁・地方自治体関係、庁舎内の部署配置・執務室内の座席配置分析といった行政学的分析"

高須正和『世界ハッカースペースガイド』
"テクノロジー愛の詰まった空間「ハッカースペース」とは?ハッカースペースの訪問方法や、アメリカからヨーロッパ、アジアに至るまで全14か所の個性豊かなハッカースペースを紹介"

『ユリイカ 2019年6月臨時増刊号 総特集◎書店の未来 ―本を愛する全ての人に―』
"都市型の大規模書店、地域に根ざした歴史ある書店、新しいセレクトショップ̶̶それぞれの未来を、書店経営者や書店員の声によって構想する"

リアム・ドリュー『わたしは哺乳類です: 母乳から知能まで、進化の鍵はなにか』
"母乳が汗から進化したわけ 精巣が体外に出たのは冷却のためではなかった! ? 胎内で父母の遺伝子は対立している 顎(食べる)と耳(聞く)はともに進化"

アルフォンソ・リンギス『暴力と輝き』
"現代社会によって抑圧された負のイメージから“暴力”を解き放ち、その秘められた“輝き”によって野性の力と真の自由を獲得せよ!"

千葉雅也『アメリカ紀行』
"哲学の中心はいま、アメリカにあるのか?ベストセラー『勉強の哲学』の直後、サバティカル(学外研究)で訪れたアメリカの地で、次なる哲学の萌芽は生まれるのか。聖"

信田さよ子『増補新版 ザ・ママの研究』
"どんなママでも、ママはママ、大事にしなくちゃ――ちょっと待て! 母―娘の根深い問題、家庭内の虐待問題に精通する著者が、本当にママを好きでいる"

温又柔『「国語」から旅立って』
"母国語とアイデンティティ、歴史と境界線。芥川賞候補、日本エッセイストクラブ賞受賞の台湾生まれで「中国語がへたくそ」な日本語作家のライフワークを、今こ"

真鍋昌平『アガペー』
"ドルヲタとアイドルの愛のつながりを激しくぶつけた「アガペー」、地方都市の若者の鬱屈と衝動を切り取った「ショッピングモール」、震災以降、移住者と故郷の在り方を静かに綴る「おなじ風景」"

木澤佐登志『ニック・ランドと新反動主義 現代世界を覆う〈ダーク〉な思想』
"ピーター・ティール、カーティス・ヤーヴィン、そしてニック・ランド。とりわけ哲学者ランドの思想に分け入るこ"