読書リスト(2019年3月)

國分功一郎、互盛央『いつもそばには本があった。』
"書物をめぐる記憶のネットワークが交錯することで、よりきめ細かく、より豊かなものになることを伝えるため、二人の著者が相手に触発されつつ交互に書き連ねた16のエッセイ"

高瀬康司『アニメ制作者たちの方法 21世紀のアニメ表現論入門』
"いまアニメを見ることの可能性はどこに繋がっているのか。アニメを「作る」ことと「見る」こと、その二つの重なり合う日本アニメの最前線に立つための必読書! "

デイビッド・サックス『アナログの逆襲: 「ポストデジタル経済」へ、ビジネスや発想はこう変わる』
"「リアルなモノや体験」が好き"

中谷礼仁『未来のコミューン──家、家族、共存のかたち』
"幻想の家族から新たな共同性へ。家=人間と社会を調停する器、はいかに可能か。歴史を貫く共存の条件を探り、時空間を踏破"

吉見俊哉『平成史講義』
"平成の30年間は、グローバリゼーションの進展の中で、戦後に形成された日本的システムが崩壊していく時代だった。政治、経済、雇用、教育、メディア、防衛"

キケロー『老年について 友情について』
"最も人気のある二つの対話篇を定評ある訳者による新訳で一冊にまとめた待望の文庫版。「無謀は華やぐ青年の、智慮は春秋を重ねる老年の特性」"

片山杜秀『歴史という教養』
"この国には「歴史」が足りない。歴史に学べと簡単に言うが、先行きの見えない時代の中で、それはいったいどういうことなのか――。当代屈指の思想史家が、歴史センスのみがき方を緊急講義"

ヨゼフ・ミューラー゠ブロックマン『遊びある真剣、真剣な遊び、私の人生 解題:美学としてのグリッドシステム』
"グリッドシステムの成立背景と技術解説などの解題を増補した日本オリジナル編集版"

小山聡子『幽霊の歴史文化学』
"人びとは幽霊をどう感知し、それを表象するためにいかなる工夫をしてきたのか、幽霊になにを求めたのか。歴史学、メディア学、文学、美術史学、宗教学、社会学"

槇文彦『アナザーユートピア: 「オープンスペース」から都市を考える』
"これまでのように建築から都市をつくるのではなく、「オープンスペース」――広場、路地、道、空き地、原っぱ"

小泉義之『あたかも壊れた世界 ―批評的、リアリズム的―』
"生や狂気の問題を真正面から見据え、既存の価値観にしばられない思想を展開している著者が、その態度で「作品」と向き合うとき"

『アイデア No.385 2019年4月号』
"本特集では,昨年12月に山形市で開催された展覧会「Graphics Interchange」"

『黄色いベスト運動──エリート支配に立ち向かう普通の人びと』
"地方に暮らす "おじさん・おばさん が起こした奇跡のムーヴメントエスタブリッシュメントへの反撃"

倉下忠憲『「やること地獄」を終わらせるタスク管理「超」入門』
"限界寸前な全現代人に捧ぐ、「やること」のさばき方 私たちは、ビジネスからプライベートまで、「やること」が日々大量に降り注ぐ「やること地獄」な現代社会を生きています"

けんちん『Electric Bath Handbook 電気風呂御案内200 八画文化会館叢書vol.09』
"前代未聞の電気風呂ハンドブックの登場!"

博報堂生活総合研究所『生活者の平成30年史 データでよむ価値観の変化』
"「社会のために」から「個の充実」を求める流れに、働き方は「終身型」から「流動型」へ、妻は強く、夫は弱く、家族"

ジェームズ・ブライドル『ニュー・ダーク・エイジ テクノロジーと未来についての10の考察』
"金融、ショッピング、AI、国家機密に至るまで、私たちは世界がどのようにガバナンスされているかを理解できなくなっている"