読書リスト(2019年1月)

檜垣立哉、小泉義之、合田正人『ドゥルーズの21世紀』
"ドゥルーズはなぜ新しいのか。最強の論者が結集した記念碑的論集。宇野邦一江川隆男、千葉雅也、國分功一郎、小倉拓也、近藤和敬他"

鈴木舞『科学鑑定のエスノグラフィ: ニュージーランドにおける法科学ラボラトリーの実践』
"科学鑑定をおこなう法科学ラボラトリーの実態を、文化人類学的なフィールドワークの手法を用いて"

絶対読む。 中谷礼仁『未来のコミューン──家、家族、共存のかたち』
"独自の回路から放つ新たな社会思想! 新たな共同性へ。家=人間と社会を調停する器、はいかに可能か。歴史を貫く共存"

絶対読む。 山口富子、福島真人『予測がつくる社会:「科学の言葉」の使われ方』
"地震予知,市場予測,技術評価,人口予測など,科学技術的手法を取り入れた予測は,現代社会のさまざまな領域"

慎改康之『フーコーの言説』
"前史ともいえる五〇年代のテクストから『性の歴史』第四巻『肉の告白』まで"

エルネスト・ラクラウ『ポピュリズムの理性』
"ポスト・マルクス主義の政治理論を深化させ、侮蔑的に論じられがちなポピュリズムを政治的なものの構築の在り方として精緻に理論化。根源的、複数"

渡辺靖『リバタリアニズム-アメリカを揺るがす自由至上主義』
"若い世代で広がりつつあるリバタリアニズム(自由至上主義)。公権力を極限まで排除し自由の極大化をめざす立場だが、人工妊娠中"

これほしい。 『現代人文地理学の理論と実践―世界を読み解く地理学的思考』
"空間的に考えることが社会科学的研究の中心となる一連の多少なりとも実在の対象あるいは領域、すなわち身体"

アラン・バディウ『推移的存在論』
"ドゥルーズデリダフーコーラカンとともにフランス現代思想の一角を占め、カンギレムやカヴァイエスといった数理哲学の文脈や英語圏の議論をも参照"

アントニオ・グラムシ『知識人とヘゲモニー 「知識人論」ノート注解 -イタリア知識人史・文化史についての覚書-』
"ヘゲモニー装置論と密接に関連する知識人と「社会集団」との単線的ではな"

サンマーク出版で出てたが、河出書房新社から再販。2月14日発売。 近藤麻理恵『人生がときめく片づけの魔法 改訂版』河出書房新社
"シリーズ累計1000万部突破!いまや世界で活躍する"

山田康弘『縄文時代の歴史』
"世界史上にも類例のないユニークな存在としても知られる縄文時代。最近のDNA分析によると、現代日本人の遺伝子にも、12パーセントほどは縄文人から受け継いだものが存在している"

ブリュノ・ラトゥール『社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門』
"アクターネットワーク理論。アーリ、ラッシュら多くの社会学者に影響を及ぼし、技術社会論、情報論、経営学"

ジャン・ラプランシュ『精神分析における生と死』
"フランス精神分析界の泰斗ジャン・ラプランシュによるもう一つの「フロイトへの回帰」―フロイトの内在的読解によって、セクシュアリティ、自我、死の欲動を統べる生命原理へと遡行"

大黒岳彦『ヴァーチャル社会の〈哲学〉――ビットコイン・VR・ポストトゥルース』
"AmazonビットコインブロックチェーンVR、MR、そしてコミュ障まで、注目される現象の“深層”構造にせまる"

セオ商事『ニューQ Issue01 新しい問い号』
"哲学好きはもちろん、哲学に興味があっても何から手をつければ良いか分からない人、じっくり考えてみることがとにかく好きな人にぜひ"

ふろむだ『人生は、運よりも実力よりも「勘違いさせる力」で決まっている』
"伝説的なブログ『分裂勘違い君劇場』を中心に、何百万人もの感情を揺さぶり続けたモンスター・ブロガーがついにデビュー!"

エルンスト・カッシーラー『人文学の論理 五つの論考』
"人文学の対象とは何か、事物の知覚と表情の知覚、自然の概念と文化の概念の違い、形式的思考と因果的思考について、文化の悲劇、など"

スーザン・ソンタグ『ラディカルな意志のスタイルズ』
"アメリカが生んだ知性と感性の結晶。シオランベルイマンゴダールなどの各論のほか、「アメリカで起こっていること」「ハノイへの旅」"

野家啓一『はざまの哲学』
"未知と既知、科学と哲学、事実と虚構、記憶と忘却。どちらでもあり、どちらでもない、哲学的思考のラディカリズム。背反するどちらか一方に定位するのではなく、その“はざま”で紡がれた思索"

創出版『創(つくる) 2019年2月号』
"特集【出版社の徹底研究】 ◆〈座談会〉……清田義昭×松田哲夫×篠田博之 深刻不況の出版界をめぐる大きな動き ◆『転生したらスライムだった件"

モーリス・アルヴァックス『記憶の社会的枠組み』
"社会のメンバーがみずからの過去を想起するとき、「記憶の社会的枠組み」がどのように機能するのか―。社会集団にとって記憶が、人々を統合するばかりでなく、ときには分断もする"

吹田良平編『MEZZANINE VOLUME3 WINTER 2018』
"今回の特集都市はニューヨーク、トロント「起業都市(スタートアップ・シティ)」"

マーク・オコネル『トランスヒューマニズム: 人間強化の欲望から不死の夢まで』
"シリコンバレーを席巻する「超人化」の思想。人体冷凍保存、サイボーグ化、脳とAIの融合"

蓮實重彦『物語批判序説』
"フローベール紋切型辞典』を足がかりにプルーストサルトル、バルトらの仕事とともに、なお私たちを覆う変容の正体を追う"

大山礼子『政治を再建する、いくつかの方法 政治制度から考える』
"米大統領よりも強い首相の政治的パワー、対決一辺倒で建設的でない国会、落としたい人を落とせない選挙の仕組み。日本の「政治制度」が抱える「構造問題」"

クリストファー・フックウェイ『プラグマティズムの格率: パースとプラグマティズム』
"可謬主義・反心理主義・仮説主義・形而上学等を多面的に吟味し、現代のネオプラグマティズム分析哲学"

A.R.ホックシールド『壁の向こうの住人たち――アメリカの右派を覆う怒りと嘆き』
"カリフォルニア大学バークレー校の著名学者が共感を遮る「壁」を越え、右派の心へ向かう旅に出た"

八鍬友広『闘いを記憶する百姓たち: 江戸時代の裁判学習帳』
"江戸時代、百姓一揆の訴状が民衆の読み書き教材として流布した。実力行使から訴訟へという紛争解決法の転換期"

イ・ラン『悲しくてかっこいい人』
"日常を悲しみながら、あははと笑い飛ばすイ・ランの、ひとりごとエッセイ。ソウルを自転車でさすらう彼女の心に近づく73篇。作り笑顔と「いいね! 」の時代を揺るがす、新しい書き手"

カトリーヌ・マラブー『明日の前に』
"理性のあらゆる経験に先立つとされるアプリオリなものは、もはや役立たずの概念なのか。遺伝子の環境のかかわりを探求するエピジェネティクスを手掛かり"

樽本照雄『上海のシャーロック・ホームズ ホームズ万国博覧会 中国篇』
"1904年~1907年(清朝末期)に中国の新聞・雑誌に連載された、ユーモアから本格ミステリまで、さまざまなパロディを集めた作品集"

大岡昇平『小林秀雄』
"高校時代に出会って以来、五十余年を超す交遊のなかで著者がとらえた稀代の批評家の思想・文学・生き方とは。評論からエッセイ、追悼文におよぶ全文章を収めた"

岸政彦、北田暁大、筒井淳也、稲葉振一郎『社会学はどこから来てどこへ行くのか』
"地道な社会調査の労苦と豊穣さ、学史・理論研究の凄み、そして研究者から見た現代社会の問題点とその理解経路"

大竹弘二『公開性の根源—秘密政治の系譜学』
"公開された情報そのものの真偽がわからなくなり、「ポスト真実」に政治が翻弄される現代。近代政治の起源において隠されたものとは何か?"

陸秋槎『元年春之祭』
"二千年以上前の前漢時代の中国。山中の名家を訪ねてきた少女は、かつてこの地で奇妙な殺人事件が起きたことを聞き、その推理を試みる。そこに新たな事件が!"

岡崎乾二郎『抽象の力 近代芸術の解析』
"「キュビスム以降の芸術の展開の核心にあったのは唯物論である。戦後美術史の不分明を晴らし、現在こそ、その力を発揮するはずの抽象芸術の可能性を明らかにする」"

古谷利裕『虚構世界はなぜ必要か?: SFアニメ「超」考察』
"現実は変えられないという「現実主義」に抗するためにフィクションは意味をもち得るか、SFアニメで考える骨太フィクション論"

ジル・ドゥルーズ『基礎づけるとは何か』
"より幅広い問題に取り組んでいた、初期の未邦訳論考集。思想家ドゥルーズの「企画の種子」群を紹介し、彼の思想の全体像をいま一度描きなおす"

重田園江『隔たりと政治――統治と連帯の思想――』
"自分とは境遇の違う人と共に生きるにはどうすればいいのか。遠くにいる人とつながることなどできるのだろうか。すぐそこにある隔たりから、政治思想の問いは出発する―"

残雪『黄泥街』
"黄泥街は狭く長い一本の通りだ。空から真っ黒な灰が降り、人々が捨てたごみが溢れる街で、物は腐り、動物はやたらに気が狂う。この汚物に塗れ、時間の止まったような混沌の街"

加藤文俊『ワークショップをとらえなおす』
"「ワークショップ」は、人びとが相互に影響をあたえながら構成される場であり、まさにコミュニケーションの過程として理解されるべきもの"

滝本竜彦『ライト・ノベル』
"名作『NHKにようこそ!』から17年。かつて頂点を極めた「ゼロ世代の引きこもり作家」が描く、究極のラブファンタジー“ボーイ・ミーツ・エンジェル”が登場!"

小林泰彦『ヤマケイ文庫 イラスト・ルポの時代』
"1967年から71年、ベトナム戦争公民権運動で揺れ動くアメリカを中心に、 社会思潮や文化の大きな転換期を迎えていた。 ヒッピーから"