アイデア出しと調べものの関係を考える


アイデアを出すとき、ぼくはいつもググったり調べたりしすぎてどん詰まりになることが多い。
ちょっとした研究計画を出さなきゃいけなくて既存の研究を見てみると何も考えられなくなってしまったり、文章を頼まれて類似のテーマのものをググってみるとあらゆることが既に書かれている気がしてしまったり。

調べものの中でも特に危険なのが二次文献や入門書だ。
そういうものを読むと、自分の考えていることはとっくに誰かがカッチリ整理してしまっているような気がして自信がなくなってしまう。


上に書いたことは、アイデア出しについての方法論を述べた文章では既にたくさん書かれているように思う。
アイデアを出すときに調べすぎると既存の枠組みに囚われてしまうからよくない、みたいな。

かといって、じゃあまっさらな状態でアイデア出しを開始すればよいかと言えば、それも違うと思う。
アイデアを出すときに大事な調べ方ってどういうものなのか。


そこで最近ぼくが大事にしていることは、とにかく今の自分にとって惹かれる部分はあるけどわけわかんない情報にあたるということだ。
情報自体は、あんまり知らない文献にあたるとか、会ったことがない人に会ってみるとか、現場にいってみるとか、なんでもよい。
とにかく、アイデアを出そうとする自分にとって面白い感じもするんだけども、慣れていなかったり少し困惑するような情報を取りにいってみる。

この方法をやってみると、とりあえず自分にとって未整理の情報がたまることになる。
ぼくの場合この謎情報群をまとめたり整理したりする過程でアイデアが出てくる。


上に書いたことは、要するに調べるという行為を、既に知られた考えと自分の考えとを比較する作業から、自分の考えに異物をぶつけて攪乱しまた安定させる作業に変えるということだ。

アイデア出しを上手に行うことができる人は、この攪乱と安定のサイクルを上手に回すために効果的な調査(文献でもフィールドワークでもなんでも)を行っているのではないかと思う。

発想法―創造性開発のために (中公新書 (136))

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