読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

ソルニット『災害ユートピア』


災害ユートピア―なぜそのとき特別な共同体が立ち上るのか

震災もあってか、話題になったこの本を読んでみた。
プラグマティズムに関心があるので、プラグマティストたるジェイムズを論じている個所をとても興味深く読んだ。

読書実況

(アメリカ建国史の簡潔な記述に続いて)「わたしたちの時代の闘いは、政策を変えるのと同じくらい、性別や人種に対する人々の考えを変えるための闘いだった。政策の変化は、多くの場合、考えの変化の帰結だからだ。考え方が問題なのだ」 p.80

軍人的気質を煽る戦争に対して、ジェイムズは市民的気質を煽る何かを探していた。そんな彼は地震の体験を通して、市民的気質を災害が煽ることができる、という見解に到達したようだ。ジェイムズが体験的に得たことは、そのあとに災害社会学者たちが探求した結果の先駆であるらしい。 pp.78-91

軍人的気質を煽る戦争の道徳的等価物として、市民的気質を煽る災害(自然災害?)がある。この考えのもと、ジェイムズが徴兵制に対してコミュニティ・ワークの若者への強制(自然と闘うこと)という具体的な政策提言をしているぽい。これはとても興味深い。 pp.84-8