ベーコン『ベーコン随想集』


ベーコン随想集 (岩波文庫 青 617-3)

ベーコン随想集 (岩波文庫 青 617-3)


訳がイイのかしら、やたらにリズム感のある平易な文章であるため、読んでいて楽しい。
また、どの小文もとてもロジカルに構成されており、読者はベーコンの意見に対して賛成することも反対することも容易にできる。
読み終わった後、ぼくは自分でもこういうふうに文章表現ができたらどれだけいいだろうと思った。


そういえば、前に糸井重里ミラン・クンデラの小説ついて「どの文もキャッチコピーとして使えるような魅力を持っていて、それでいて同時に長いひとつの文章としても読める」というように評していたが、これは、ぼくが感じた本書の魅力を表現するのにもぴったりの表現だと思う。


以下は本書の恋愛に関する小文から

恋愛を認めずにはいられない場合でも、それを抑制して、人生の重大な事柄や行動からすっかり切り離す人々は、最善を尽くすことになる

恋愛はつねに相互の愛で報いられるか、内心のひそかな軽蔑で報いられるか、そのいずれかである