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タナソーのガイドライン


田中宗一郎 - Wikipedia


1 水先案名無い人 Date:2008/03/21(金) 01:49:00 ID:+O9ONaB+0● Be:


・キュアー「ワイルド・ム−ド・スウィングス
そう、ロバ−ト・スミスの絶望的に可笑しいダンスが浮かんでくる。レッツ・スウィング!
(中略)
そう、僕ら、ここで一緒にぐるぐる回ろう。空は無情なまでに青く晴れわたり、今日も僕はまた大声で泣きじゃくったまま、力一杯世界を抱きしめた。力一杯君を抱きしめた。愛してる愛してる愛してる。そんな風に叫びながら、泣きじゃくった本作「ワイルド・ム−ド・スウィングス」は、そんな光景が浮かび上がってくるアルバムだ。


レディオヘッド「キッドA」
そう、我々は見てしまった。アルバム「キッドA」という、世界の本当の姿を見てしまったのだ。
後は、ワインと睡眠薬を一緒に飲んでベッドに倒れこんでしまうか、それとも、彼等レディオヘッドのように、全てが無駄に終わると知っていたとしても、出来うるかぎりをひたすらやり続けるかどちらかなだ。


・ファットボーイスリム「You've Come a Long Way, Baby」
やったね、ノ−マン!―そう、本作のアルバム・タイトルを、そのまんま我らが同志ノ−マン・クックに投げ返そう。
(中略)
そう、僕らはこんな場所までやって来た。こんな世界の果てまでやって来た。
全ての理想と夢と涙は枯れ果てて、それでも僕らは踊り続けている。
しっかりと前を向いて、精一杯のスマイルを忘れずに、今日も踊り続けている。


・R.E.M「UP」
今は、このアルバムの重みを、僕はしっかりと感じていたい。
そう、この重みは、彼らR.E.M.だけが背負っている重みではない。
われわれひとりひとりがしっかりと受け取るべき重みなのだ。
こんなにも「克服すべき受難に満ちた祝福」をありがとう、 ピーター、マイク、マイケル。俺達はやるよ。
by田中宗一郎



2 水先案名無い人
Date:2008/03/21(金) 01:49:24 ID:+O9ONaB+0 Be:


上記に共通する特徴は三点。徹底的にワンパターン。これはもはや伝統芸能の領域なのか?

・「そう、」といって自分の思い込みで断言をする。(まさか宗一郎の宗とかけてはいないよな?)

・我々、僕ら、俺達とかいって勝手にリスナーをタナソーワールド巻き込む・具体的に何かはいまひとつ判然としないのだが何かを「やらなければ、やりつづけなければいけない」という強迫めいた義務感に駆られている。(それが比喩の形をとるときはたいてい「踊りつづける」)

構成としては、基本的には世界は絶望に満ち溢れているというペシミスティックな世界把握、認識が前提としてあり、それにもかかわらず諦めることなく闘いつづけるミュージシャンとファンの僕らは素晴らしいという展開をとる。


4 水先案名無い人 Date:2008/03/21(金) 01:54:03 ID:+O9ONaB+0 Be:


アルバム『キッドA』のライナーノーツを書こうとして、いきなりその後の2日間、アシッドで落ち始める時のような状態がずっと続いて、すべての意識が高速でぐるぐる回り続けて、ずっと話してるか、ずっと歩いてるかしかできなくなった。

結局、自分と誰かを傷つけることにしかならないセックスとドラッグに逃避して、どこまでも嫌なやつに徹することで、どうにか凌いだ。50時間以上かけて、僕が書けたのは一言だけ。「助けて」。そして、気が付けば、スタッフの何人かが同じような状態に陥っていた。どういうことだ?でも、トム・ヨークは、こんな苦しみにずっとひとりで耐え続けてきたのだ。なのに、俺は何をしていたんだろう?


12 水先案名無い人 Date:2008/03/24(月) 11:52:25 ID: x3T5LFII0 Be:


伝説はここから始まった・・・


ロッキング・オン1993年5月号ディスクレビューより

パブロ・ハニー / レディオヘッド


■世界(あなた)に向けて永遠に続くラヴ・ソング
俺なんて死んだほうがマシなんだ、と歌ってデビューした自己嫌悪の権化――レディオヘッド。僕はこのアルバムの歌詞をすべて書き出してしまいたい。そんな衝動をおさえるのでホント精一杯だ。このデビュー・アルバムにも収められた2ndシングル“クリープ”は、ザ・ラーズの“ゼア・シー・ゴーズ”を聴いた時以来の衝撃だった。そこで音が鳴ったとき、確かに世界はその色彩を変えた。高らかに咲き誇った。新たな産声を上げた。

レディオヘッドにとって、世界は自分自身を苛み続ける憎悪の対象としてではなく、天使の羽を持つ限りなく美しいものとしてある。連中は誰も(ロック)がするように「世界は醜悪だ」と言い切ってしまうことによって獲得できるはずの“強さ”を敢えて拒んだ。そして「世界は輝いている」と信じることによって否応なくもたらされる困難さを選び取った。自己正当化を促すエクスキューズをすべて断ち切り、慰めをすべて拒否したところから始めるためだけに存在する果てしなく深い自己嫌悪の海。だが、その奥深く沈み込むことは、登るべき峰や越えるべき海の険しさに思わず感謝してしまえるほどの揺るがない自信を生む。自分自身の惨めったらしさは袋小路などではなく、あくまで前提としてある。海底から見上げた陽の光は確かにある――そんな確信を手に入れる。手を触れた途端、すべてが石に変わり果てたとしても連中は歌うことを止めはしないだろう。だって、ついさっきまで世界は輝いていたんだから。(田中宗一郎)


13 水先案名無い人 [] Date:2008/03/24(月) 11:54:27 ID: x3T5LFII0 Be:


 10代ほど愚かで絶望的で子どもじみた時代はない。 いつだってレディオヘッドがいる。僕は何も怖くない。

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   ( ・∀・)  (´Д`; ) ∧ ∧
  (    )  ( ⊃   ⊃(゚Д゚; )・・・。
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14 水先案名無い人 [] Date:2008/03/24(月) 11:55:04 ID: x3T5LFII0 Be:


 わかったよ、トム。俺達も絶対にこのタイト・ロープからはおっこちないようにする。誓うよ。

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23 水先案名無い人 [sage] Date:2008/03/29(土) 21:10:32 ID: UCjfKKbH0 Be:


洋楽板で人気があったコレ


尖った有刺鉄線ギターと破裂するスネア、冷めたファンクネスを叩き出すベース。
「敵なんかはいやしない/まして味方なんぞはいやしない/恐怖があるだけ」。
全編を支配する閉所恐怖症的な感覚。だが、これを聴いている間だけは安心出来た。
じゃがたらスターリンもはしゃぎすぎてるようで我慢ならなかった。83年は同じく前年に出たキュアーの『ポルノグラフィ』とこればかり聴いた。間もなく浦安にディズニーランドが完成、アメリカがグラナダに侵攻する。孤独でいたかった。


45 水先案名無い人 Date:2008/04/22(火) 16:21:53 ID: mtj4/POw0 Be:


洋楽板より採取


187 名前:名盤さん[sage] 投稿日:2008/04/22(火) 15:24:12 id:Scog/P1N


カートは死んだ。
弱さを「かっこいい」と思うのは、
気持ち的に分かるが、過度に神聖化するのは、
彼の本望ではないだろう。


R.E.M.は生き残った。
楽天家だったから、生き残ったのではないよ。
強いから生き残ったのでもない。
生き恥をさらす」ことを選びとった。
理由は、とてもシンプルすぎて、「べた」とか言われるだろうが、
「希望」、そして「愛」とか呼ばれるもののせいだ。
R.E.M.のファンはある意味、そういった「べたべた」な
使い古されたものを、「にもかかわらず」信じようという意思を
持っているのだと思うよ。

「絶望」を語るのは簡単。
「希望」を語るのは難しいが、「信じる」事はできる。


46 水先案名無い人 Date:2008/04/22(火) 18:39:47 ID:Fj+hpQGK0 Be:


前号のスヌーザーより


このPerfumeがちょっとした象徴というか、日本のポップスってのも、
なんだかもっとひどくなるんじゃないかと思ってさ、今後。
単なるアイドルというよりは、なんか邪悪なものを感じるんだよなあ、 Perfumeを必要としてる磁場の中に。
ホントに怖い、ホント気持ちが悪いの、Perfumeとかがウケてるのが。
Perfumeとか聴いてる連中ってどこか切羽詰まってる感じがするから、すごいイヤなんだよね。
気持ちに余裕があったらこんなもの聴かないぜ。


53 水先案名無い人 Date:2008/04/24(木) 13:34:44 ID:hrlYc6bA0 Be:


曽我部恵一「キラキラ!」
ライター/田中宗一郎


ライナー/ネットカフェ難民ワーキングプア?切り捨てられる若者たち?あのさ、なんか皆、大騒ぎしてるけど、何か問題でもあるわけ?
だって、逆に言えば、それって、社会的な制約から自由ってことでしょ?60年代後半の若者たちが必死に求め続けて、手に入れることが出来なかったものを、21世紀に暮らす俺達は手にしたってことでしょ?最高じゃんか!?


65 水先案名無い人 Date:2008/04/27(日) 06:12:23 ID: JTYQ9ooV0 Be:


タナソーのmixiでの書き込み


慎太郎 2008年04月18日 00:50

ははは。パフュームの新作、聴きましたよ。悪くなかったです。
でも、もっとわくわくするものが、別に50枚ほどあるので、ちょっと余力ないです。ごめんなさいね。
なので、パフュームのことは、あまり音楽を聴かない雑誌の方々にお任せしようと思います。
ていうか、向こうも別にスヌーザーのことは必要としてないと思うので。ははは。
万事めでたしめでたし、ということで。



82 水先案名無い人 Date:2008/05/04(日) 02:34:47 ID:08ReujxPO Be:


Elliott Smith “ XO”


■無力さばかり噛みしめていた。「ロックが力を失ってしまった」「ドラムンベースは死んだ」
ラルク最高!」「お客さん、この不景気どうにかなりませんかね?」「カレーにヒ素が混合されていました」「死ね、長谷川友美」「会いたいよぉ」「お前、最低」
―そんな言葉の渦を前に、どうすることも出来ず、こう呟くのが精一杯だった。「くたびれちゃったよ」。
■そんな98年という磁場の中、僕らはファットボーイ・スリムと踊りながら、スマイルを必死に抱きしめた。
ただ時折、笑顔はひきつって、足はもつれ、仕方なく床にしゃがみ込んだ。
そんな時、僕らは、ひっそりと、でも凛とした表情でたたずむソングライターに出会う。
奇跡的な和音とメロディと言葉と声。劣悪なジョークでしかない野卑な世界を前に、この音だけがどこまでも高潔だ。
なににも汚されない純潔な想い。ロックンロールの無力さと高潔さを象徴する、至高の傑作。


89 水先案名無い人 Date:2008/05/05(月) 02:47:37 ID: xnrz9FGIO Be:


Michael Jackson/OFF THE W


このレコードの素晴らしさがわからない野田努は馬鹿だ。
このミラーボールの輝きを放つディスコの金字塔は、当時の彼が置かれていた、きらびやかさの中の底なしの孤独を表現している。
確かにネルソン・ジョージが言うように、初めて白人に大々的に受け入れられた黒人レコードである本作が、リズム&ブルーズに直接的な死をもたらした元凶なのかもしれない。
でも今の彼らにはヒップホップがあるじゃないか。俺達に何もない。
だからこそ、今もこのレコードは帰る場所を持たない世界中の子供達のサンクチュアリたりえている。(宗)


91 水先案名無い人 Date:2008/05/05(月) 03:06:27 ID:xnrz9FGIO Be:


SCRITTI POLITTI/SONGS TO REMEMBER


数あるポストパンク・バンドの中でも一、二を争うほどアヴァン・ギャルドだったバンドが、突如として密室的なブルー・アイド・ソウルに転向した衝撃作。
マルクス主義の理論書から採った言葉とリトル・リチャードの曲目を組み合わせた名前を名乗る、唯物論者グリーン・ガートサイドは、天使のような歌声で「ジャック・デリダに恋に落ちた」と歌う。
宗教や国家やマルクス主義や愛―あらゆる信仰を失った現代人すべてを祝福する“フェイスレス”には崇高なまでの美しさがある。
僕の葬式にはこれを流して下さい。(宗)


95 水先案名無い人 Date:2008/05/08(木) 21:19:38 ID: ysYFhY5fO Be:


親愛なる中村一義さま。今、僕は、イギリスのブライトンにいます。海のきれいな街です。
昨日、ノーマン・クックに会って来ました。アルバム、最高ですよ。


(中略)


そう、僕はあなたの音楽と、あなたのことが大好きです。
それは今も変わりません。
ただ、ひとつ思うのは、我々は友人として始まってさえなかったのでは?ということです。
我々は、いつも互いに気を使いすぎていました。
というか、「信頼関係」というエクスキューズの下に、どこか傷付けあうことを避けてきたように思います。
何故、「このアルバムは、あまりに現状認識が甘すぎると思う。
あまりにも加害者意識が抜け落ちている」と、僕ははっきりあなたの前で言わなかったのか?
僕は、あなたにプレイステーションなんてやって欲しくない。
僕にとって、あれは人殺しの機械のようなものです。
でも、それさえ、僕は目の前にいるあなたに伝えることが出来なかった。


タナソーの文章のなかでは、これが一番キてると思う。


98 水先案名無い人 [sage] Date:2008/05/08(木) 23:07:32 ID:4lCLCgUw0 Be:


ほら、ちょっと目を閉じて、ゆっくりと肩を揺らしながら、リズムを取ってみよう。流れる光景に合わせて、軽く肩を上下に振ってもいい。時折、あの娘と顔を見あわせながら、ゆったりとした気分で何時間も踊り続けるのも最高だ。夢をつかみ取るための決死の跳躍も重要だし、一夜限りの馬鹿騒ぎだって僕らの一度限りのライフには欠かせない。ポップ・ミュージックは、いつだってそんな場所で僕らの味方だった。
だが、ムーヴァー新作『フライ・カジュアル』は、この作品は、きっとあなたの日常における、最高のサウンド・トラックになるだろう。友達に会いに行くこと。新しいシャツを選ぶこと。髪をそろえること。プレゼントのために買った花を抱えて、通りをウキウキした気分で闊歩すること。そうすれば、おのずと希望は向こう側からやって来る。どれだけブラックミュージックに憧れていようと、すべてを模範する必要なんかない。自分なりのやり方で構わない。この「漠然とした喪失感」はどこまで行ったって、姿を消したりしないんだから。だから、焦ったって仕方ない。こいつと一生、一緒に踊ってみせよう。ゆったりと。そして、ずっと。
さて、プレイステーションという新種のドラッグから逃れられなくなってしまう前に、今夜もダンス・フロアで軽くステップをきめようか。ハッピー&バウンシーなビートは、ゆったりと腰をふれるように少し速度を落としてくれた。周りの景色をきちんと楽しみながら、キミが一歩一歩前に進む速さに合わせてくれた。さあ、一緒に行こう。
ウェルカム・バック、ソウル・マン


>>95のプレステつながりで。他スレからのコピペだけど原文そのまま。
そう、僕らはもう弄りようがないんだ。こんなにも「克服すべき受難(後略)


104 水先案名無い人 Date:2008/05/09(金) 21:04:56 ID:zBSPCnBLO Be:


ASIAN DUB FOUNDATIO /COMMUNITY MUSIC


(前略)
ADFの優位点のひとつは、彼らのライムが余りに具体的であるがゆえに、決して商品化されないことだ。
「フリー・サトパル・ラム!」と叫ぶには、知識と責任が必要だ。
だが、「ビバ・ラ・レボリューション!」と叫んだところで、誰にも迫害されないし、何も変わらない。
「日本を変える真の音楽」と言うのなら、どこをどう変えるのだ?
曖昧さは、本質を周到に回避して、安易なイメージ・レヴェルでの共有化を生むだけだ。
その結果は、アメリカにおけるヒップホップの産業化とまったく同様の、無益なイメージ消費の円環しか生まないだろう。
敵は、お前だよ。(宗)


105 水先案名無い人 [sage] Date:2008/05/10(土) 00:43:32 ID: ecJdARHR0 Be:


649 名前:名盤さん[sage] 投稿日:2008/05/09(金) 14:14:55 ID: T3Mfg5Gc
ちょっとした疑問がある。バンドのギグやフェスティヴァルに出かけることを、たまに「参戦」とかって言う人、いるよね?「ワタシも参戦します!」みたいなさ。
あれ、一体、誰がいつごろ始めたのかな。俺的にはとにかく不快なんだけど。
今のところ、ヒップホップとレゲエとかハウス周りのトライブの連中が、「参戦する」なんて言葉を使ったのを目撃した記憶はないので、多分、これは欧米のインディ・ロックとか、日本のポップ・バンドのファンの間のテクニカル・タームなんだと思う。と思うと、これはかなり象徴的なことだ。要するに、これは一つに、そうした欧米のインディ・ロックとか、日本のポップ・バンドを聴いてるトライブ内部において、「闘争」「戦い」といった言葉が、安易な気分として消費されていることの端的な現れだということだからだ。「ロック=戦いの音楽」みたいなさ。


(中略)


欧米のインディ・ロックとか、日本のポップ・バンドを聴いてるトライブ内部では、「闘争」「戦い」といった言葉が、安易な気分として消費されているという話だった。
そうした地場において、何よりも問題なのは、安易な気分として「闘争」「戦い」といった言葉が消費されることで、元来、「闘争」「戦い」という言葉に不可避的に含まれていたはずの、悲劇性や忌まわしさが麻痺していくということだ。というか、完全に麻痺してるからこそ、「参戦します!!」とか言うんだよね。まあ、平和ボケっつうことだよ。例えば、大規模商業フェスティヴァルに参戦つったら、デカデカと
ロゴを掲げた豪華なスポンサーのブースを破壊したりとか、主催者の不正を暴いたりとか、ケバブ屋を襲撃して、もう食えません、ごめんなさいとか、普通、そういうことだぜ。


(中略)


だから、お願いです。あなたがクラブ・スヌーザーに遊びに来てくれるなら、あんな破廉恥な言葉は使わないで下さい。ただ、楽しみに来て下さい。
ねえ、楽しむ準備は出来ていますか?

田中宗一郎


107 水先案名無い人 Date:2008/05/10(土) 12:43:56 ID: D4Sdg0OT0 Be:


The Rolling Stones/The Rolling Stones


<ぼくはこれで素晴らしき新世界へ旅立ったのだ>
まあこのアルバムにはまいりました。この一二曲を通じてぼくは素晴らしき新世界へと旅立ったわけです。それまではブラック・ミュージックというものをとり立てて意識したことがなかった十三歳の少年には本当に電気ショックのような音楽だった。もちろんブルーズやらR&Bやら何も分からずに、ただただとりつかれたようにストーンズのビートの虜になった。



Highway 61 Revisited/Bob Dylan


<これはトテツもない魅力を持った映画的作品だ>
年と言えば映画の世界ではヌーヴェル・ヴァーグが全盛期を迎えていた。
このアルバムを聴く時、ゴダールフェリーニブニュエルがもしアメリカに生まれて、ロックをやっていればどうなっていたかな、なんて考えたくなる。
今になってもディランが言いたかったことが何なのかよく分からない部分が多いけれど、それでもこの音楽の途轍もない魅力は少しも薄れていない。


Paul Butterfield Blues Band/Paul Butterfield Blues Band


<ぼくの人生を決定的に変えたアルバムとの出合い>
ドカーン!!一曲目<ポーン・イン・シカゴ>の最初の一分ほど聴いただけで即決。
この音楽のパワーと緊張感といったら、それまで聴いていたどのレコードよりもはるかにすごいもので、特にバターフィールドのハーモニカとマイク・ブルームフィールドの危ないとしか言いようがないギターが絡みつくところなど、頭がくらくらつとしてくる思いだった。今の自分につながる進路変更の瞬間は、たしかにこのレコードを聴いた時だった。


Are You Experienced?/Jimi Hendrix Experience


<テレビでジミを観た! あれは何だったのか?>
新しい音楽を普及させるのにとても大きな役割を果たしたテレビ番組「レディ・ステディ・ゴー」は、一九六六年の暮れに終了することになってしまった。その最終回の放送を、何の前触れもなく締めくくった、まだレコード・デビュー前のジミ・ヘンドリックスには度肝を抜かれた。


125 水先案名無い人 Date:2008/05/11(日) 12:56:42 ID:LV4TlIsL0 Be:


>>107の名盤解説面白い。うらやましすぎるエピソード。


Blind Faith/Blind Faith


卒業試験の真っ最中に観たフリー・コンサート
戦場と化していたクリームと道に迷っているという印象のトラフィックから抜けた、クラプトンとウィンウッドの共演は、高校の卒業試験の最中だったぼくにとって人生の分かれ目になりかねない時期にもかかわらず、勉強よりはるかに重要なものだった。
後悔せずにすんでよかった……。


Let It Bleed/The Rolling Stones


ハイド・パークでは彼らは豆粒にしか見えなかった
それでも興奮は大きかった。そしてこの《レット・イット・ブリード》を聴くと、今でもそれを思い出す。まあ、そんなのを抜きにしても、これが歴史的な名作であることになんら変わりはないけど。


120 水先案名無い人 Date:2008/05/11(日) 01:00:27 ID: BY0Lmom90 Be:


最後にバルトの著書から一部引用したい。全的合体の夢想。誰もがこの夢は不可能だという、しかしこの夢はいつまでも続くのだ。私はあくまでも固辞するだろう。「アテネの石碑に、勇壮な死を讃えるかわりに夫婦の別離を記したものがある。第三の力だけがようやく破ることに至った契約の終わりに、夫婦のもう一方がもう一方の手をとって別れを告げる。喪のかなしみがことばとなってあらわれる。あなたなしにはもうわたしもない。」私の夢の根拠は、このようにして表象された喪の中にあるのだ。
私はこの夢を信じることができるそれが死すべきものであるからだ。不可能なのは不死だけである。だが、死という別離のみが、その夢を保証するのだとしてもPJハーヴェイはギターを置いたりしないだろう。むしろ、そのことを知っているからこそ歌うのだ。僕はそう確信している。
’93年3月 天国にいるはずのJ・Oに捧ぐ
rockin’on田中宗一郎


http://society6.2ch.net/test/read.cgi/gline/1206031740/